アジキューブのアクチュエータ

Asycube 50/80

Asycube 50/80 は、3つのアクチュエータで動作します。2 つの面内アクチュエータ( 図 213: Act.1 と Act.2 )、1 つの垂直アクチュエータ( 図 213 : Act.3 )です。振動を調整するために役立つヒントは、次の通りです。

  • プラットフォーム上のパーツをスムーズに移動させるために、小さな垂直振動(Act.3 の非ゼロ振幅)を使用します。反転振動には、より強い垂直振動(Act.3のより大きな振幅)を使用します。

  • 「反転(Flip)」振動以外は、プラットフォームの振動の周波数は通常すべて同じです。つまり、プラットフォーム上のパーツの変位に適した周波数が一度見つかれば、他の種類の変位にも同じ周波数が適用できます。

  • プラットフォーム上のパーツの移動方向は、2つの面内アクチュエータの振動(Act.1 と Act.2)の組み合わせの結果です。位相を 0° から180° に切り替えると、変位方向が反転します(図 213)。また、 Act.3. の振動は、一方の移動方向と他方の移動方向とで異なる場合があります。

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図 213 Asycube 50/80 のアクチュエータ配置とその例(緑の矢印)(実線:0° 位相、破線:180° 位相)

  • もし、パーツが目的のターゲットに向かって正確に移動しない場合は、パーツの変位方向を修正するために、2つの面内アクチュエータ(Act.1およびAct.2)の振幅を調整することができます。

注釈

上記のヒントは、一般的なものであり、お客様のアジキューブに特化したヒントではありません。26振動セットは、標準部品を使用してお客様の製品で設定・テストされていますので、まずはこれを使用することをお勧めします。

Asycube 240/380/530

Asycube 240/380/530 には、プラットフォームの各コーナーに1台ずつ、計4台のアクチュエータが装備されています。以下、振動を調整する際に役立つヒントを紹介します。

  • プラットフォーム上のパーツの移動方向は、パーツの目標端位置の反対側にあるアクチュエータの励磁の組み合わせの結果です

  • 「フリップ」「クロス」「長軸センタリング」以外のすべてのプラットフォーム振動の周波数は、通常同じです。プラットフォーム上のパーツの変位に適した周波数が見つかった場合は、他の変位にも通常適応できます。

  • もし、パーツが目的の方向に正確に移動しない場合、パーツの変位方向を修正するために、隣接するアクチュエータの振幅を調整することが可能です。

アクチュエータ Act.3 と Act.4 の両方を作動させると、パーツはそれらから遠ざかり、この場合、前方振動となります。アクチュエータ Act.1 の振幅を、隣のアクチュエータ Act.2 と Act.3 の振幅よりも大きくすると、パーツが斜めに動く(左後方振動)ことになります。

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図 214 Asycube 240/380/530 のアクチュエータの配置と例(緑色:作動、灰色:非作動)

注釈

上記のヒントは、一般的なものであり、お客様のアジキューブに特化したヒントではありません。26振動セットは、標準部品を使用してお客様の製品で設定・テストされていますので、まずはこれを使用することをお勧めします。