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これは、古いバージョンのドキュメントです。 最新の情報をご覧になりたい場合は、次をご覧ください。 2024.12 .アジキューブの Modbus レジスタ一覧表
アジキューブのデータは、Modbus TCP 経由でホールディング・レジスターからアクセスすることができます。このセクションで紹介するレジスタは、すべてのアジキューブのホールディング・レジスタを説明しています。
すべてのホールディング・レジスタは 2 バイト長あります。そのタイプは、一般に WORD
または UNSIGNED_INT16
です。ホールディング・レジスタの中には負の値を持つものもあります(各レジスタのデータ範囲仕様を参照)。この場合、そのタイプは SIGNED_INT16
となります。
すべてのレジスタは、読み取り専用または書き込み専用です。レジスタのアドレスは、ゾーンのアドレスオフセットとレジスタの相対アドレスで示されます(例えば、「64+3」は、レジスタがアドレス 64 で始まるゾーンにあることを意味します)。
ホールディング・レジスタ(書き込み専用ゾーン、オフセット=0)を制御する
ホールディング・レジスタを制御するは、アジキューブを制御するために使用されます。例えば、振動の開始、シーケンスの開始、エラーのクリアなどです。
- 0 - HR_MODBUS_CONTROL
データ範囲:0~15
最初の 4 ビットはエラーをクリアするために使用されます。ビットの立ち上がりエッジは、対応するエラーをクリアします。詳細は Modbus errors に記載されています。
- 1 - HR_PLATFORM_VIBRATION_TRIG
データ範囲:0または1
立ち上がりエッジによって、 HR_PLATFORM_VIBRATION_ID と HR_PLATFORM_VIBRATION_DURATION で指定したパラメータでプラットフォーム振動を開始します。
- 2 - HR_PLATFORM_VIBRATION_ID
データ範囲:0~25
プラットフォーム振動の ID は、 HR_PLATFORM_VIBRATION_TRIG でプラットフォーム振動を始動したときに使用されます。値「0」は振動
A
に対応し、値「3」は振動D
に対応します。対応する方向に関しては、 振動の種類 を参照してください。
- 3 - HR_PLATFORM_VIBRATION_DURATION
データ範囲:0~30000 [ms]
ユーザーは、この値を使いことにより、 HR_PLATFORM_VIBRATION_TRIG でトリガーしたときのプラットフォームの振動の持続時間を選択できます。
- 4 - HR_PLATFORM_CENTERING_TRIG
データ範囲:0または1
立ち上がりエッジ(0から1へ値の変化)は、 HR_PLATFORM_CENTERING_X と HR_PLATFORM_CENTERING_Y で与えられるパラメータ値でプラットフォームのセンタリングの開始します。詳しくは、 EC - センタリングを実行する をご覧ください。
- 5 - HR_PLATFORM_CENTERING_X
データ範囲:-100~100
The platform centering triggered with HR_PLATFORM_CENTERING_TRIG uses this X position to determine both the vibration direction and the duration. This value is an integer and corresponds to 100x the value described in the coordinate system for the center of mass; a value of -60 in this Holding Register corresponds to -0.6 in the defined coordinate system.
- 6 - HR_PLATFORM_CENTERING_Y
データ範囲:-100~100
HR_PLATFORM_CENTERING_TRIG でトリガーされるプラットフォームのセンタリングは、この Y 位置を使用して振動の方向とその持続時間を決定します。この値は整数で、 coordinate system for the center of mass に記述されている値の100倍に相当します。このホールディング・レジスタの値が -60 であれば、定義された座標系では -0.6 に相当します。
- 7 - HR_HOPPER_VIBRATION_TRIG
データ範囲:0または1
立ち上がりエッジは、 HR_HOPPER_VIBRATION_ID と HR_HOPPER_VIBRATION_DURATION のパラメータ値でホッパー振動を始動します。
- 8 - HR_HOPPER_VIBRATION_ID
データ範囲:0~25
ホッパー振動の ID は、 HR_HOPPER_VIBRATION_TRIG でホッパー振動を始動したときに使用されます。値 0 は振動
A
に対応します。 Asycube Studio を使用する場合は、 振動A
のみが設定されています。
- 9 - HR_HOPPER_VIBRATION_DURATION
データ範囲:0~30000 [ms]
ユーザーは、 HR_HOPPER_VIBRATION_TRIG でトリガーされたときのホッパー振動の持続時間をこの値で選択できます。
- 10 - HR_HOPPER_FEEDING_TRIG
データ範囲:0~15
立ち上がりエッジは、 HR_HOPPER_FEEDING_VIBRATION、 HR_HOPPER_FEEDING_NBPARTS および HR_HOPPER_FEEDING_NBMAX のパラメータで、ホッパー・フィーディングを始動します。詳しくは、 EF - フィーディング(供給)を実行する をご参照ください。
- 11 - HR_HOPPER_FEEDING_VIBRATION
データ範囲:0~25
HR_HOPPER_VIBRATION_TRIG でトリガーされたホッパー・フィーディングは、このホッパー振動 ID を使用します。 値 0 は振動
A
に対応します。 Asycube Studio を使用する場合は、振動A
のみが設定されています。
- 12 - HR_HOPPER_FEEDING_NBPARTS
データ範囲:0~65535
HR_HOPPER_VIBRATION_TRIG でトリガーされるホッパー・フィーディングは、このパーツ数を使用します。詳しくは、 EF - フィーディング(供給)を実行する にご参照ください。
- 13 - HR_HOPPER_FEEDING_NBMAX
データ範囲:0~65535
HR_HOPPER_VIBRATION_TRIG でトリガーされるホッパー・フィーディングは、この最大パーツ数を使用します。詳しくは、 EF - フィーディング(供給)を実行する をご参照ください。
- 14 - HR_SEQUENCE_EXECUTION_TRIG
データ範囲:0または1
立ち上がりエッジは、 HR_SEQUENCE_EXECUTION_NBPARTS 、 HR_SEQUENCE_EXECUTION_NBMAX 、 HR_SEQUENCE_EXECUTION_X 、 HR_SEQUENCE_EXECUTION_Y 、および HR_SEQUENCE_EXECUTION_SEQUENCEID でパラメータでシーケンス実行を始動します。詳しくは、 ES - シーケンスを実行する をご参照ください。
- 15 - HR_SEQUENCE_EXECUTION_NBPARTS
データ範囲:0~65535
HR_SEQUENCE_EXECUTION_TRIG でトリガーされるシーケンス実行では、このパーツ数が使われます。詳しくは、 ES - シーケンスを実行する をご参照ください。
- 16 - HR_SEQUENCE_EXECUTION_NBMAX
データ範囲:0~65535
HR_SEQUENCE_EXECUTION_TRIG でトリガーされるシーケンス実行では、この最大パーツ数を使用します。詳しくは、 ES - シーケンスを実行する をご参照ください。
- 17 - HR_SEQUENCE_EXECUTION_X
データ範囲:-100~100
HR_SEQUENCE_EXECUTION_TRIG でトリガーされるシーケンス実行は、振動方向とその持続時間を決定するためにこの X 位置を使用します。この値は整数で、 coordinate system for the center of mass に記述されている値の100倍に相当します。このホールディング・レジスタの値が -60 であれば、定義された座標系では -0.6 に相当します。
- 18 - HR_SEQUENCE_EXECUTION_Y
データ範囲:-100~100
HR_SEQUENCE_EXECUTION_TRIG でトリガーされるシーケンス実行は、この Y 位置を用いて振動方向とその持続時間を決定します。この値は整数で、 coordinate system for the center of mass に記述されている値の100倍に相当します。このホールディング・レジスタの値が -60 であれば、定義された座標系では -0.6 に相当します。
- 19 - HR_SEQUENCE_EXECUTION_SEQUENCEID
データ範囲:1~26
HR_SEQUENCE_EXECUTION_TRIG でトリガーされるシーケンス実行は、このシーケンス ID を使用します。詳しくは、 ES - シーケンスを実行する をご参照ください。
- 20 - HR_SELECT_VIBRATION_SET
データ範囲:1~26
このホールディング・レジスタの値を変更することで、新しい振動レシピを設定することができます。
- 21 - HR_SELECT_SEQUENCE
使用しないでください。アジリル社内使用のみ。
- 22 - HR_BACKLIGHT_STATE_CONTROL
データ範囲:0または1
立ち上がりエッジでバックライトを ON にします。立ち下がりエッジ(値が 1 から 0 に変化)をすると、バックライトは OFF になります。
- 23 - HR_EXECUTE_BACKLIGHT_FLASH_TRIG
データ範囲:0または1
立ち上がりエッジはバックライトフラッシュを始動します。詳しくは、 バックライト をご参照ください。
- 24 - HR_BACKLIGHT_INTENSITY_TRIG
データ範囲:0または1
立ち上がりエッジは,ホールディング・レジスタ HR_BACKLIGHT_INTENSITY に与えられたバックライト輝度の値を設定します。
- 25 - HR_BACKLIGHT_INTENSITY
データ範囲:最小~100 [%]。
このバックライトの強さは、 HR_BACKLIGHT_INTENSITY ホールディング・レジスタをトリガーすることで設定することができます。最小値は、アジキューブで設定可能な最小輝度に対応し、この値は TCP/IP コマンド
{RP104}
を使用して読み取ることができます。- 26 - HR_PLATFORM_HALT
データ範囲:0または1
立ち上がりエッジは、プラットフォームの振動を停止させます。
- 27 - HR_HOPPER_HALT
データ範囲:0または1
立ち上がりエッジは、ホッパーの振動を停止させます。
- 28 - HR_SEQUENCE_HALT
データ範囲:0または1
立ち上がりエッジは、シーケンスの実行を停止させます。
- 29 - HR_READ_WRITE_PARAMETER_TRIG
使用しないでください。アジリル社内使用のみ。
- 30 - HR_READ_WRITE_PARAMETER_ADDRESS
使用しないでください。アジリル社内使用のみ。
- 31 - HR_READ_WRITE_PARAMETER_WRITE_VALUE
使用しないでください。アジリル社内使用のみ。
- 32 - HR_FLASH_OPERATIONS
使用しないでください。アジリル社内使用のみ。
ホールディング・レジスタの状態(読み取り専用ゾーン、オフセット=64)
本章で紹介するホールディング・レジスタの状態は、アジキューブの情報を取得するために使用します。例:残りの振動時間、エラー状態など。
- 64 + 0 - HR_MODBUS_STATUS
データ範囲:0~15
最初の 4 ビットは、エラー状態を表します:アジキューブの Modbus エラー状態、内部 Modbus 通信エラー状態、アジキューブの警告状態、アジキューブのアラーム状態。詳しくは、 エラー をご参照ください。
- 64 + 1 - HR_MODBUS_ERROR_CODE
データ範囲:0~65535
このホールディング・レジスタの下位バイト(マスク
0x00FF
)にはアジキューブの Modbus エラーコードが、上位バイト(マスク0xFF00
、正しく解釈するためには上位バイトを 8 ビット右にシフトする必要があります)には内部 Modbus 通信エラーコードが含まれています。詳しくは、 ホールディング・レジスタ:エラーコード をご参照ください。
- 64 + 2 - HR_WARNINGS
使用しないでください。アジリル社内使用のみ。
- 64 + 3 - HR_ALARMS
データ範囲:0~255
このホールディング・レジスタには、アジキューブのアラームコードが含まれています。詳しくは、 アラーム をご覧ください。
- 64 + 4 - HR_MODBUS_PLATFORM_STATUS
データ範囲:0:完了 / 1:ビジー / 2:エラー
このホールディング・レジスタは、 HR_PLATFORM_VIBRATION_TRIG でトリガーしたプラットフォームの振動、または HR_PLATFORM_CENTERING_TRIG でトリガーしたプラットフォームのセンタリング状態を表示します。
データが正しければ、立ち上がりエッジで「DONE」から「BUSY」の遷移が発生します。
データに誤りがある場合(例:インデックスが範囲外)、立ち上がりエッジで「DONE」から「ERROR」の遷移が発生します。
振動が終了すると同時に、「BUSY」から「DONE」の遷移が発生します。
振動が始まる前に、内部 Modbus 通信エラー( ホールディング・レジスタ:エラーコード 参照)が発生すると「BUSY」から「ERROR」 の遷移が発生します。
「ERROR」から「DONE」の遷移は、両方のトリガーを 0 に設定することで制御できます。
- 64 + 5 - HR_PLATFORM_REMAINING_TIME
データ範囲:0~32767 [ms]
このホールディング・レジスタは、プラットフォームの振動の残り時間を示します。振動中、値は時間の経過とともに減少し、0 になります。
注釈
32767 の値は、残り時間が 32767ミリ秒以上であることを意味します。
注釈
振動が始まる直前、アンプ起動時に、0 とは異なる値を示しので、おかしいと感じることがあります。同様に、振動が続いている間、値は 0 と異なったままで、奇妙な値になることがあります。
- 64 + 6 - HR_MODBUS_HOPPER_STATUS
データ範囲:0:完了 / 1:ビジー / 2:エラー
このホールディング・レジスタは、 HR_HOPPER_VIBRATION_TRIG でトリガーされたホッパーの振動と HR_HOPPER_FEEDING_TRIG でトリガーしたホッパーフィーデイングの状態を示します。
データが正しければ、立ち上がりエッジで「DONE」から「BUSY」の遷移が発生します。
データに誤りがある場合(例:インデックスが範囲外)、立ち上がりエッジで「DONE」から「ERROR」の遷移が発生します。
振動が終了すると同時に、「BUSY」から「DONE」の遷移が発生します。
振動が始まる前に、内部 Modbus 通信エラー( ホールディング・レジスタ:エラーコード 参照)が発生すると「BUSY」から「ERROR」 の遷移が発生します。
「ERROR」から「DONE」の遷移は、両方のトリガーを 0 に設定することで制御できます。
- 64 + 7 - HR_HOPPER_REMAINING_TIME
データ範囲:0~32767 [ms]
このホールディング・レジスタは、ホッパー振動の残り時間を示します。振動中は、時間の経過とともに値が減少し、0 になります。
注釈
32767 の値は、残り時間が 32767ミリ秒以上であることを意味します。
注釈
振動が始まる直前、アンプ起動時に、0 とは異なる値を示しので、おかしいと感じることがあります。同様に、振動が続いている間、値は 0 と異なったままで、奇妙な値になることがあります。
- 64 + 8 - HR_MODBUS_SEQUENCE_STATUS
データ範囲:0:完了 / 1:ビジー / 2:エラー
このホールディング・レジスタは、 HR_SEQUENCE_EXECUTION_TRIG でトリガーされたシーケンスの実行状態を示します。
データが正しければ、立ち上がりエッジで「DONE」から「BUSY」の遷移が発生します。
データに誤りがある場合(例:インデックスが範囲外)、立ち上がりエッジで「DONE」から「ERROR」の遷移が発生します。
シーケンスが終了すると同時に、「BUSY」から「DONE」の遷移が発生します。
シーケンス開始前に内部 Modbus 通信エラー( ホールディング・レジスタ:エラーコード を参照)が発生すると、「BUSY」から「ERROR」の遷移が発生します。
トリガーを 0 にすることで、「ERROR」から「DONE」の遷移を制御することができます。
- 64 + 9 - HR_SEQUENCE_REMAINING_TIME
データ範囲:0~32767 [ms]
このホールディング・レジスタは、シーケンス実行の残り時間を示します。シーケンス実行中は,時間の経過とともに値が減少し,0 になります。
注釈
32767 の値は、残り時間が 32767ミリ秒以上であることを意味します。
- 64 + 10 - HR_VIBRATION_SET_SELECTED
データ範囲:1~26
このホールディング・レジスタは、現在選択されている振動レシピを示します。
- 64 + 11 - HR_SEQUENCE_SELECTED
データ範囲:1~26
このホールディング・レジスタは、現在選択されている振動レシピを示します。
- 64 + 12 - HR_BACKLIGHT_STATE_STATUS
データ範囲:0:OFF / 1:ON
このホールディング・レジスタは、現在のバックライトの状態を示します。
- 64 + 13 - HR_READ_WRITE_PARAMETER_READ_VALUE
使用しないでください。アジリル社内使用のみ。
- 64 + 14 - HR_FIRMWARE_VERSION_H
使用しないでください。アジリル社内使用のみ。
- 64 + 15 - HR_FIRMWARE_VERSION_M
使用しないでください。アジリル社内使用のみ。
- 64 + 16 - HR_FIRMWARE_VERSION_L
使用しないでください。アジリル社内使用のみ。
- 64 + 17 - HR_USER_ACCESS_LEVEL
使用しないでください。アジリル社内使用のみ。
- 64 + 18 - HR_FLASH_OPERATIONS_STATUS
使用しないでください。アジリル社内使用のみ。